わが国農業は、戦後、水田農業を中心に、高度経済成長下で必要となる労働力を産業界に供給しつつ、専業農家と兼業農家が農村において役割分担を行うことで、主食である米を中心とした国民への食料供給を支えてきました。
戦後の食料供給を支えた世代の交代期が迫る中、わが国農業は、好むと好まざるとにかかわらず、農業を本業とする主業農家中心の生産構造への転換が求められています。
農業を本業とする農業者には、経営感覚が必要です。「消費者や実需者が求めるニーズを適時適切に把握し、安心安全でおいしい農産物を安定的に生産し、多様な販路を確保する」、天候に左右される農業では難しいことですが、産業としての農業をめざす経営体には、こうした経営手腕が求められます。また、「地域の農業」や「異業種を含む各界との連携」をリードする「人間的な魅力とリーダーシップ」が必要です。
これらの問題意識を踏まえ、私たちは次世代の農業経営者を育成する「AFJ日本農業経営大学校」を創ります。
本校学生には、農業経営者として必要な力を身に付け、農業界・産業界を横断したネットワークを構築し、明日のわが国農業を切り拓く人材となって頂きたいと思います。
農業経営の理論と実践力を育む教育システムが、本校にはあります。
時代が大きく変化する中、未来を担う農業者には「経営力」「農業力」「社会力」 およびそれらの根幹をなす「人間力」がますます求められてくる。 本校は、これまでにない新たな教育理念やカリキュラムを定め、 これら4つの力を涵養し、グローバル化時代を切り拓く 農業経営者教育の実践を目指す。
本質的な内容の確実な定着を図るとともに、時代の変化および学生のニーズに適切に対応した カリキュラムを編成する。
次世代の農業経営者に必要な資質・能力は、経営力・農業力・社会力、および人間力です。 講義・演習や実地実習等による学校生活と、寮生活を含めた幅広い活動を通し、この4つの力をバランス良く育みます。