農業界、産業界、学界等、各界で活躍する多彩な講師を招へいし、様々なテーマで講義及びディスカッションを行います。(招へいする講師は年度毎に変わります。)
※肩書きは当時のもの ※実施した講義の一部を掲載
全国各地の先進的農家・農業法人において実習し、優れた農業経営と技術を体感するとともに、先進的な経営者から価値観、経営感覚、リーダーシップ、地域づくりなどをトータルに学び取り、将来農業経営者となるための自らの課題を認識する。派遣先は、学生が目指す将来の農業経営のあり方から選定し、学生自らの意思で決定する。
経営管理体制・栽培基礎知識の習得
栽培作目の収穫・管理、会議等の参加等
施設栽培ならではの作業、労務管理を学ぶことができた。実習先の農業長は、働き手のことを常に考え、作業管理だけでなく体調管理やパートさんのモチベーションアップのために様々な工夫をしていました。今回の実習で学んだことを活かし、卒業後の就農先では新規作目としてのミニトマトの栽培や作業管理を行うリーダーをまず目指したいです。
ミニトマト、イチゴ、ナス、ブロッコリー等
『常に現場を科学する』研究開発型の農業カンパニーを目指し、将来の地域農業を担うAgronomists人財を育成するとともに、研究開発を核とした農業生産〜流通販売まで独自のバリューチェーンを構築しています。
経営マインド、人材育成等の取り組みを知る
栽培作目の収穫・管理、幹部会議参加等
販路拡大のためにはセールスするのではなく、マーケティング発想でお客様が喜ぶものを作るようにしていました。また人事面では階層構造を構築し、より良い組織運営を目指していて、今後農業に必要となるマネジメントにも力を入れていました。これからの農業には階層構造が重要であること、そして今後は先を見越した投資の重要性を意識していきたいです。
大根、白菜、ブロッコリー、こんにゃく等
志を同じくする社員・仲間と協力し、有機こんにゃく芋と有機野菜を主に生産。こんにゃく生産の技術革新と、広域農業ネットワーク化による先進的農業経営が、評価され平成20年度農林水産祭において天皇杯を受賞しています。
マーケティング戦略・栽培技術の習得
栽培作目の収穫・管理、YouTube出演等
直販・通販での商品の梱包やクレーム処理など消費者にも気を配っていて、マーケティングでもSNSやインターネットの活用が増えていると感じました。横の繋がりが強い地域で新たなことを始めるのは反発も多く苦労したと聞きましたが、農業経営者となる自分にも起こりえることで教訓になりました。
メロン、トウモロコシ、ミニトマト等
自家を継いだ後、年商600万円、借金1400万円という貧乏生活からの脱却を目指してメロン栽培に進出。大規模な農場が多い北海道で、一般的な規模拡大路線に背を向けて直売という独自路線を歩み、1億円以上の売上高を達成しています。
農業経営体におけるICTの活用方法や社員教育、農業技術を学ぶため。
水田の水管理や肥料散布、稲刈り、乾燥調整、客先への配達のほか、実習先の社長が登壇するセミナーに参加。また、稲刈り体験の主催者側として園児や学生とも交流しました。
先進的農業を行う農家では、ITツールの導入前に作業効率化や情報共有、作業経歴の蓄積習慣を定着させ、その上で記憶の補助媒体としてITツールを活用していました。また、農業技術については草刈りから稲刈り機の運転、乾燥、精米までひと通りの作業を体験。草刈りの仕方ひとつで次の除草剤散布の効率が変わること、機械操作の手間ひとつで機械の寿命を左右することなど、多くの知識を得ることができました。
卒業後は親元就農をしますが、現状の経営を維持するだけでなく、地域の農業者をまとめて地域モデルとなるような経営を行いたいです。実習先とも良い関係を築けたので、悩んだ時は質問しながら解決していきたいと思います。
農業に関連する企業を中心に農業以外の企業で実習する。(例:食品メーカーの加工現場での実習、食品スーパーでの店頭販売の実習等。)講義で学ぶ経営やマーケティング等を企業の現場実習を通じて学ぶことを目的とする。企業での実習を通じて農業の新たな価値・可能性と課題を発見し、卒業後の農業経営に向けて、自らのあり方を見極める。
消費者ニーズや商流を知ること
店舗業務、市場見学、商談同行等
ドライバーの人手不足や運転時間の制限等で人件費や物流コストも増大しているという話を聞きました。生産者として農協や市場へ出荷するだけでなく、流通にかかるコストも常に意識していく必要があると感じました。自分が生産した農産物がどのような形で消費者の元に届くのかを想定し、お客様目線でニーズに合った売り方を生産者側としても考えていきたいです。
スーパーマーケット
1890年創業。埼玉県に本社を構え、現在は埼玉県を中心に一都六県に166店舗を持つスーパーマーケット。生鮮食品、惣菜をはじめとする食料品並びに家庭用品などの住居関連商品の販売を行なっています。
農機具を学び、新技術・生産管理を知る。
メンテナンス業務・営業同行等
リモートセンシングやロボットトラクターなど最新技術を実際見るだけでなく、営業に同行することで販売側と使用者側の両方の目線で理解することができました。メンテナンス業務を通じて簡易点検の重要性を知ることができ、これからは経営に加えて技術にも機械にも精通できるよう知識を付けていきたいです。
農業機械の販売・メンテナンス
“ヤンマー”の国内総合農機販売会社として、機能性を追求した製品や安定した農業経営をサポートする様々なサービスを提供しており、農業機械の販売会社という枠に収まることなく、“あらゆる農”の発展に貢献するための事業を展開しています。
IT活用、イベント開催ノウハウを知る
イベント企画、研修・セミナー参加等
様々なスタートアップ企業を見て、デジタル技術の経営への活用について学ぶことができました。また、イベん企画の業務を通じて、ネット配信を積極的に行なっていく必要性や実際に自分がイベントを行う上で必要なノウハウを学ぶことができました。
スタートアップ企業の支援、イベント企画
「次世代に残る農業を育て、地域の暮らしに寄り添い、場所や人をつなぐ」をコンセプトに、JAグループの“結”の精神に基づいて、スタートアップ企業やパートナー企業、大学や行政等と協創し、新たな事業創出、サービス開発、社会課題の解消を目指しています。
地域活性化の方法および地域の魅力の発信方法を学ぶため。
工場併設のお菓子販売店での接客のほか、原料の収穫・加工・箱詰めや、自分で企画した商品の販売まで体験しました。
店舗実習では、どんなお客様がどの商品を購入するかを観察したり、ディスプレイや接客の工夫について学ぶことができました。また商品企画では、メインの客層である50代女性観光客が、友人へのお土産にしたくなる商品を考案。高級感のある小さめの箱に、5種類のお菓子を詰め合わせました。結果は予想以上に大好評。何が良くて何が間違っていたかを身をもって知る、貴重な経験になりました。
慈善活動でなく、ビジネスとして地域を活性化していきたい。そんな私には、実習先のように、地域の農産物を利用した商品を売る方法が向いていると感じました。学んだ仕組みを、私の就農地でも取り入れていこうと思います。
イベント企画や商品開発を通して、農産物に新しい価値を見出すため。
デザイン会社では体験ツアーの企画や駅前の改装に伴う新しい駅利用の提案、農産物流通会社では農産物の発送業務や商品規格設定、東京での営業同行を体験しました。
2社での実習は、農業生産とは違う新たな視点をもたらしてくれました。2社の共通点は、人とのつながりを大切にしていること。デザイン会社の社長はSNSやメルマガ、また実際に会うことでつながりを維持していました。農産物流通会社の社長は、すぐに相手と打ち解けて笑いのたえない商談にできる人でした。人とのつながりは大きいほど維持するのが難しくなります。でもその分、大きな仕事や面白い仕事ができると実感しました。
農業という仕事を、生産・デザイン・流通の3つの視点で幅広く見ていこうと思います。農業者の当たり前を当たり前と思わないことから始めて、自分ひとりでなく多くの人がかかわる農業をつくっていきたいです。
先進的農業経営の実践事例や先進的農業技術の導入事例、地域農業の活性化や地域資源を活かした地域づくり、食料・農業・農村の様々な課題等について、少人数のゼミ形式で学生の発表を中心とした事例研究等を行い、学生主体の調査研究、発表、討議等を繰り返すことにより、将来の経営者、地域リーダーとしての情報収集・分析能力、企画力、行動力、合意形成能力等の涵養を図る。
学生が講義や現地実習等で得た興味・関心に基づき、創意工夫を生かした教育活動を行う。(例:学生が各講義や実習で学んだ知識や経験を総合的に生かし、模擬経営を行う等。)これらにより、学生の課題解決能力を育成する。
2年間で学んだことの集大成として、卒業後に自らの農業を実践する上で必要となる経営計画を作成する。その過程で、食や農業に関わる新しいビジネスモデルの提案等、学生自らの関心に即した調査研究を行う。
体育的活動として、体力トレーニング、球技、ダンス、武道などの中から実施可能なものを適宜行う。
文化的活動として、美術展や古典芸能の鑑賞、音楽活動、座禅、書道、華道、茶道などの中から実施可能なものを適宜行う。
1年次前期(6月)に4泊5日、先進農業経営体の現地見学等を行う。
入学式、派遣実習決意表明、派遣実習報告会、卒論発表会、卒業式のほか、球技大会、ハイキング、登山等の学校行事を行う。
※2021年3月までの実績による ※肩書きは当時のもの