ゼミ活動 | 農業経営のための農業の学校【日本農業経営大学校】

ゼミ活動

ゼミ活動

日本農業経営大学校の4つのゼミ

学生全員が入学してすぐに、複数設置されたゼミのいずれかに所属します。
ほぼ毎週行われる学年別ゼミや年数回の2学年合同ゼミでは、文献の輪読、ディスカッション、各地での視察など少人数ならではの深い学びを通じて、それぞれの就農に向けてのビジョンを固めていきます。卒業時に提出する経営計画も、ゼミの中で練り上げていきます。
ゼミを担当する専任講師は、各自の専門性を生かした活動を展開しています。
また、学校生活の相談に乗ったり、実習先選びや卒業研究の作成を手助けしたりする、学生にとって最も身近な存在です。 2年間を通じて、仲間や教員と共に勉強し、議論し、課題に取り組むゼミは、本校の学びのひとつの柱となっています。

文献輪読

文献輪読

ゼミのテーマや学生の課題、興味・関心に沿った本を読み、ゼミで内容について発表したり議論したりします。読む本の種類は、農業に関するもの、経営に関するもの、食に関するもの、地域に関するものなど多岐にわたります。書籍に限らず、雑誌の記事や論文を読むゼミも。読み方も目的によってさまざまで、1冊の本を何か月もかけてじっくり議論しながら読み進めることもあれば、メンバーそれぞれが読んだ本を要約してゼミ内でシェアし、多様な内容の本 に触れる場合もあります。通常授業も含めて、読書は勉強の基本。仲間と読む経験を通じて、未知の世界と出会い、自分に必要な情報を収集してまとめる力を身につけていきます。

学生の声

〈第5期生〉兼子 哲平 福島県出身

ゼミで瀧本哲史著『ミライの授業』(講談社)を輪読しました。この本は14歳の少年少女に向けて書かれた本となっていますが、ぜひ大人も読むべき作品だと感じました。過去の偉人たちがどう世界を変えていったかを紹介しながら、これからの生き方を説いたものです。特に印象に残った一文として「変革者はいつも新人である」というものがあります。それまでの常識を疑い、賛成する人がほとんどいない真実を探せ。本書ではその例として地動説を唱えた「コペルニクス」やあのハリーポッターを手掛けたJ.K.ローリング氏を挙げています。私もこれから農業界に経営者として足を踏み入れる新人です。もちろん先人たちの助言を無下にするということではありません。何が正しいかを見極め、新しい風を呼び込むことに勇気をもらえた一冊です。


〈第5期生〉竹中 敏朗 大分県出身

ゼミの輪読では、農業を観光として今後のテーマに考える学生も多く、デービット・アトキンソン著『新・観光立国論』(東洋経済新報社)という本を読みました。各自で内容を分担の上報告し、それに基づき議論しました。他のゼミ生の意見も聞くことで、新たな気づきもあり多様な考え方を学ぶことで農業×観光の可能性について考えを深めることができました。

視察

ゼミ単位で視察に学外へ行くことがあります。農業関係の施設だけではなく、美術館・博物館見学や遠方での宿泊視察を行うこともあります。講義で得た知識を学校の外に出て実際に確認したり、理解を深めるために行います。例えば美術鑑賞をすることで、これから作る生産物のパッケージデザインのヒントを思いついたり、昔の作業風景や道具を見ることで、機械の進化の恩恵がどれほどのものかを実感でき、そこから新しいアイデアが思いつくこともあります。また、宿泊視察では普段は遠くて行けない場所に行って、そこにある伝統や文化、風土などと関連した知見を得ることができます。

学生の声

〈第6期生〉沼畑 恵夢 青森県出身

三重県四日市市と伊勢市を中心に、視察に行きました。四日市市は四日市ぜんそくなどの公害問題が深刻化した場所です。問題が起きた時の時代背景や、今でも続いている公害対策や改善の取り組みについて学んできました。公害問題をどうにかしなければという市民の熱意があり、それに応えるように取り組みが行われたからこそ今の三重県があり、日本があるのだと考えました。

ゼミ独自の取り組み例:消費者インタビュー

首都圏在住の消費者の方をお招きし、ゼミ生各自が立てた仮説に基づいてグループインタビューをおこないます。実際に農産物を食べる・使う人の声を聞くことで、自分が農産物を届けたい顧客のイメージを掴むことができます。インタビューのテーマは、学生それぞれの関心に沿って決めていきます。自家で生産している品目が実際にどのように調理され食べられているか聞いてみる、就農後に計画している事業内容を説明してユーザーの立場から意見をもらうなど…。「消費者」と一言では表せないさまざまなライフスタイルに触れ、生産者として発信していくことの意味を感じる場でもあります。

学生の声

〈第6期生〉松本 凌 鳥取県出身

私は、農に対する意識や食との関わり方に関心があるので、過去2回行ったインタビューでは農業体験や飲食店の利用についてをテーマにインタビューを行いました。都市に住む人は、農業に対してきつそうや汚いなどマイナスなイメージを持っているのではと思っていましたが、子供たちにも食育の一環として体験してほしいなどの意見が多く、生産地と距離があるからこそ農業に高い関心があることを気づかされました。インタビューを受けてくださった皆さんの忌憚のない意見に、巨大消費地における農業の位置や生活の中での食の存在などの現状が垣間見え、農業従事者となる立場から、今何を求められているのか、食とどのように関わっていくのか、改めて見つめなおす機会になりました。

卒業研究指導

卒業研究は卒業後の経営計画を作り上げる、2年間の集大成です。学生と教員のみならず、同じゼミに所属している学生とも意見交換をしながら経営計画を練り上げていきます。ゼミを担当している教員の専門分野は様々で、自分の経営計画を作り上げるのに最も適した教員を選択することができます。また、学生の経歴も千差万別で、学生同士で話し合うことで、思いもよらなかったアイデアが浮かぶこともあります。卒業研究で作る経営計画に正解はありませんし、2年間の成果全てを含ませることは難しいかもしれませんが、経営計画を作成する過程で得られた知見や経験は、就農後に必ず役に立つことでしょう。

学生の声

〈第5期生〉渡邊 敏久 長崎県出身

卒業研究は、「通常の講義で自分の興味・関心のある領域を見つけ、ゼミで型をつくり、個人でも学びを深める」という流れで行いました。個人の学びとしては、「卒業研究」の時間を使い、東京という環境を生かしてセミナー等に参加していました。ゼミでは文献の輪読やディスカッション・視察を通して、ミッションの確立や経営計画のブラッシュアップを行います。自分の課題・テーマに合わせてゼミを選べるので、自家の経営に落とし込んで情報や戦略を学ぶ事ができる点がいいと思います。また、主体的に取り組み、卒業後も自分で経営戦略を策定できる考え方・基盤を得ることが一番大事だと思います。

実習・就農支援

ゼミは、卒業後に展開したいと考えている農業経営を前提に何を学ぶべきかといった視点で実習先を考えたり、各々の学生が就農に向けての取り組みを進める足掛かりになる場でもあります。日々ともに学んでいてお互いをよく知るゼミ仲間と話し合ったり、ゼミ教員に相談したりすることで、自分のやりたいこと、そのために更に学ぶべきことや選ぶべき実習先、取るべき行動が見えてきます。ゼミで多様な意見をまとめたり、自分の学びや考えを発表する機会があります。これらは、実習での学びをより深いものにするとともに、就農後にも生きる経験です。

学生の声

〈第5期生〉霍田 匡史 熊本県出身

企業実習先は、自分が就農後やりたいことや自家の経営課題解決のためにはどういった実習先で勉強するのが良いのか、ゼミで学生同士や先生と議論を重ねて考えました。先生には実習開始前に実習先の企業との事前打ち合わせに同行してもらったり、実習中に様子を見に来てもらうなど目を光らせてもらいました。実習最終日も成果発表の場に来てもらい、緊張しましたが3ヶ月の成果をしっかりと出せました。

※本ページに掲載の活動内容は、これまでゼミ活動として実施した実績のあるもので、毎年すべてのゼミで実施するものではありません。

カリキュラム・教員
授業紹介
2年間のスケジュール
ゼミ活動
科目一覧
学校行事
教員紹介