未来エッセイ2101_表彰式 | AFJ日本農業経営大学校

未来エッセイ2101_表彰式

未来エッセイ2101_表彰式





表彰式概要

開催日時

2023年11月18日(土)15時~

会場

日本橋ホール(東京都中央区日本橋2丁目5番1号⽇本橋髙島屋三井ビルディング9 階)

次第

(1)主催者挨拶
(2)審査員・協賛会員紹介
(3)最優秀賞ほか各賞 表彰
(4)審査員講評




◆合瀬理事長開会あいさつ◆
幅広い地域・年齢の方々から多数の作品をご応募頂きました。ワクワクしてくるような未来の話、食・農業が抱える課題を思いもよらないアイデアで解決する話、食・農業を通じて異分野の課題までも解決してしまう話など、作品はどれも革新的・創造的なアイデアに満ち溢れています。来年開講する「イノベーター養成アカデミー」では、作品に込めて頂いたようなアイデアやイノベーションの種をまさに実現することのできる人材、イノベーターを育てていかなければならないと、今回のコンテストを通じて改めて感じています。




◆最優秀賞を受賞された久継様の受賞コメント◆
700弱の応募数の中でまさか自分が最優秀になるとは思ってもいなかったので、うれしい気持ちと、驚きの気持ちが混在しています。昨今の報道では、暗い気持ちになることも多いことから、本エッセイでは明るい世界を描きたいと考えていました。世の中の食料や労働力の偏りをなくすことで何かが解決するのではないか、そのようなことを考えながら作品を書きました。また、私は現在AIやロボティクスの仕事に携わっていますが、AIに頼り切らずに人が働くということ、そして働くことから生まれる喜びを描いてもいます。ありがとうございました。



◆審査員によるコンテスト講評◆

青山 浩子 (新潟食料農業大学 准教授・ジャーナリスト)
この世にない物事を新しく考え生み出すことは、とても難しい作業であったと思います。普段から食・農業に限らず環境、経済格差など様々な課題を意識しているからこそ、ある意味でリアリティを与えながらも、読んだ人をワクワク、うきうきさせるような作品を書けたのではないでしょうか。

岡田 亜希子 (㈱シグマクシス Research/Insight Specialist)
フードテックを活用した新規事業創出では、テクノロジーの効用と温かみのトレードオフ関係が課題としてよく挙げられます。今回の受賞作品では、地下に農地があったり、空に農地が浮かんでいたりといった、新しいテクノロジーが人々に受け入れられ日常に溶け込んでいる感じが伝わってきて、私自身非常に勉強になりました。

豊永 翔平 (㈱Cultivera 代表取締役CEO)
日々、イシュードリブンで課題解決型のビジネスを作っていくなかでは課題ばかりに目がいき、しんどくなってくることがありますが、今回皆様のロマンの詰まった作品を読ませていただいて、本当に勇気づけられました。皆様のご応募の内容はきっと実現すると思いますし、22世紀が素敵な未来の世界になっていたらいいなと思います。

三村 昌裕 (三村戦略パートナーズ㈱ 代表取締役社長)
今回の審査は、予想をはるかに超えたアイデアを得る素晴らしい機会になり、「皆様のアイデアのエッセンスをどう解釈して、どう未来に繋げ、実際の事業に育てていくか」ということを我々が試されているのではないかと改めて感じました。

合瀬 宏毅 ((一社)アグリフューチャージャパン 代表理事理事長)
受賞者の皆様に作品を思い付いた経緯などを伺い、アイデアというものは様々なところから生まれてくるものなのだなと、大変新鮮な驚きでした。我々としてもとてもよい刺激を頂きました。この度の受賞、おめでとうございます。



最優秀賞 1作品

応募タイトル

「食と農業で繋がる平和な世界 ―グアテマラのコーヒーを東京で育てるー」


応募者

久継 遥々(東京都)

概要:未来の農業はロボットテクノロジーの駆使により地域を超えた遠隔地での農作業が可能。地球単位で「食」や「農業」を考える未来は平和な世界となっている。

短評:素晴らしいアイデアが折り重なる作品で高く評価。自分たちから見えている日本という世界だけでなく、遠くの世界が見えており、国境がなくなる発想もよかった。
AIロボットで労働力不足を補う発想はいい。また、SDGsの観点で「誰も取り残さない」「どう食料を作るのか」等をこの短いエッセイで良く盛り込んだなと感じる。


優秀賞 2作品

応募タイトル

「天気は変えられる!?空飛ぶ農地で天災を防げ」


応募者

菊山 舞衣(兵庫県)

概要:農業の天候リスクを極小化するために、天気をコントロールするのではなく、農地を空中に浮かべて移動させるという、農業の固定観念を大きく変える発想で現代の農業が抱える様々な問題の解決を目指す。

短評:一見、実現不可能なアイデアから、どのようにすれば実現に近づくのかのアイデアを検討することが重要であり、その点から農地を動かす発想は非常に興味深い。作中では「磁力に似た力」としているがドローン技術の応用等の可能性や、農地の軽量化等様々な可能性が考えられる。


応募タイトル

「『ご馳走の種』と『台所いらずのAIシェフとアグリAI』」


応募者

樋口 朋子(東京都)

概要:未来の家には台所が存在せず、AIシェフが「ご馳走の種」をミールに仕上げることで食事の準備は完了、人は準備されたものを食べるだけだ。未来人の夢は人が手間をかけて準備した料理を食べることであり、現代では日常の風景である「調理」そのものに価値のある未来となっている。

短評:「台所がなくなる」、「女性が料理をしない」、「ジェンダーフリー」、「自給自足のためのハウスプラント」等、映画になりそうなストーリー性がみられ、未来の家庭のシーンが浮かんでくる。




入賞 8作品

応募タイトル応募者
未来の食生活を覗いてみたら工藤 孝之(神奈川県)
東京の地下空間に、四季をつくろう。熊倉 芙木(東京都)
22世紀に織りなす持続可能でパーソナライズされた農業風景と革新的な次世代食卓坂本 松昭(東京都)
食べてトリップ! 場所や時間を越える「フードライブラリ」たべもの研究会(福岡県)
未来の食卓土屋 順史(宮城県)
「貧困」を救う次世代型カプセル型食品西口 泰正(東京都)
サルの手も借りたい。動物たちと共に、持続可能な農業を!三上 真名美(東京都)
22世紀は種を超え協働農業夜船 史花(広島県)


協賛会員賞 7作品

応募タイトル応募者
エスビー食品 賞 (副賞:「ハーブセンター」または「わさび試験農場」見学ツアー)
天気は変えられる!?空飛ぶ農地で天災を防げ菊山 舞衣(兵庫県)
キッコーマン 賞 (副賞:亀甲萬本店商品詰め合わせセット)
未来の食卓土屋 順史(宮城県)
THE FARM 賞 (副賞:THE FARMコテージorグランピングペア宿泊券)
東京の地下空間に、四季をつくろう。熊倉 芙木(東京都)
豊田通商 賞 (副賞:完全養殖クロマグロ等お魚セット)
食べてトリップ! 場所や時間を越える「フードライブラリ」たべもの研究会(福岡県)
日本フードサービス協会 賞 (副賞:ジェフグルメカード) 
『ご馳走の種』と『台所いらずのAIシェフとアグリAI』樋口 朋子(東京都)
農林中央金庫 賞 (副賞:JAタウンギフトカード)
未来の食生活を覗いてみたら工藤 孝之(神奈川県)
雪印メグミルク 賞 (副賞:アイスクリーム「スノーロイヤル」引換券)
22世紀は種を超え協働農業夜船 史花(広島県)


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