卒業生の活躍 | 農業経営のための農業の学校【日本農業経営大学校】

卒業生の活躍

卒業生の活躍

農業の未来を切り拓く、若き経営者として活躍する卒業生たちの現在に迫る。

卒業生の活躍

中瀬 健二

中瀬健二

実家のある熊本県で就農。自ら農業を行いながら、父の経営するさつまいも農家にも関わり、WEB・デザイン部として自家のさつまいものブランディングを手がけている。

まずは土台をしっかり安定させないと、新しいことには挑戦できない。

入学当初から、「自家のさつまいもをブランドとして広げたい」という想いはありました。 さつまいもはある程度さばけており、利益率の良い加工品を作ったり、「グローバルGAP」を取得したりしたので、海外展開ということも視野に入れていこうと思っています。ただ、それにはまず土台をしっかりとさせなければいけないと思っています。直販事業に力を入れ、ブレない芯をつくる。その上で、いろんなことに挑戦していきたいですね。僕としては、自分のところだけでなく、この地域自体を盛り上げたいですし、この辺の農家さんどうしはまだ、希薄というか、そんなにつながりがないので、一致団結して大津町のブランドを高め、広めたいと思っています。

“安心”は信用につながるものだから、力を入れて取り組んでいます。

熊本県の大津町で、さつまいもの単一栽培を行っています。実は、5年前に兄が就農し、収入とか規格の面をなんとかしようと直販を進めたんですが、父と意見が合わず、すぐには移行できなかったんです。それで、僕が3年前に就農したのをきっかけに事業を分け、兄が営業を、僕は父の作業を引き継ぎつつ規格面を担当することになりました。直販への切り替えは、企業実習の時に知り合ったバイヤーさんがウチの規格に興味を持ってくださり、出荷させていただけることになりました。それを機に、40くらいあった規格を7にまで絞りました。比較的新しい品種である紅はるかも、当初は1割程度しか作っていませんでしたが、高く売れるようになり、量もさばけるようになったので、今では紅はるかが主力になっています。2年前、さつまいもの植え込みを終えて販路を拡大しようとしている矢先に、震災が起きました。貯蔵庫が半壊状態になったので、新しく建てることにしました。ただ、それがきっかけで見学されるお客様も増えました。自動で温度や湿度を保ってくれる蔵をモチーフにしたデザインの貯蔵庫や、お芋の傷口を塞ぎ、腐敗を防ぐ役割を持つ貯蔵方法「キュアリング貯蔵」を持つことで、「ここなら取引しても大丈夫!」と思っていただけるようになり、新しい販路も見つかりました。お客様は異物混入など安全面を気にされるので、グローバルGAPを取得して、ちゃんとした設備で経営しているということは、ウチの大きな強みになっています。

中瀬健二

美味しさはもちろん、デザインの力が重要だと僕は思っています。

現在、青果の販売で経営は安定していますが、卒業研究のテーマでもあった自家栽培のさつまいもである紅はるかのブランド化も進めています。この『蔵出しベニーモ』という紅はるかのブランドを確立する為に、いくつかの事を始めました。そのうちのひとつがベニーモの素材の良さを最大限活かした干芋づくりです。今は岐阜の加工業者さんに任せているんですが、そこは「減圧乾燥機」という特殊な機械を使っていて、ベニーモが持つしっとり感のある食感を引き出すことができるんです。ちなみにこのパッケージデザインも、アイデアは僕が考えました。イメージを起こし、それをパッケージ会社さんに頼んでつくってもらいました。手にとっていただくには、まずお客様の目を引くものじゃなくちゃいけないし、農産物の美味しさはもちろん、プラスαでデザインにもこだわらないと伝わらないという想いもあって、デザインには力を入れています。そこに関しては、誰にも負けたくないですね。デザインのいい商品って高揚感もあるし、頭の中に刻み込まれると思うんですよ。

後輩へのメッセージ

講師陣は先進的な農業の考え方を持っている方ばかりで、スゴく刺激になります。そういう環境に入ることで、自身の考え方が広がったり、行動力が身につくので、まずは飛び込んでみて欲しいです。やる気さえあればどんどん変われるし、やりたいことも出来ると思います。

相原 美穂

相原 美穂

実家のある仙台市で就農。自ら農地を借り入れて露地栽培に取り組むと共に、父の経営する農業経営体にも関わる。

農業という土壌を生かして、ここで生活する人たちの日常を豊かにしたい。

仙台って割と都会なんですけど、都市の成長とともに農業も形を変えながら成長していって、 ちゃんと農業が残っている場所だと思うんです。そういうところの生活の中で、「農」や「食」や「自然」を感じてもらうことをやっていきたいと思って、この地域での就農を決意しました。私は、農作業や農家をやりたいって言うより、農業という自分が持っている元々の土壌を生かして、 誰かと何かを発信したり、「地域ってこういう風にしたら、新しいことができるよね?」みたいなことを、農業を介してコミュニケーションしながら、広めていきたいって想いが強いんだと思います。

耕作放棄地を何とかしたくて、露地栽培をはじめました。

今は、露地栽培に力を入れています。冬は、仙台の伝統野菜「曲がりネギ」を中心につくり、夏はブロッコリーやとうもろこし、レタスなどの大型野菜をつくります。一人なので、比較的収穫が簡単で、出荷に手間がかからないものをつくっています。初めは、ほうれん草とかもやっていたんですけど、葉物は出荷調整に時間がかかるので、1年目でやめました。レタスやブロッコリー、とうもろこしは、その日の朝に収穫したものが、昼には陳列されるようにしています。「鮮度のいいうちに納める。」私は、それが都市で農業をやっている利点だと思うんです。販路に関しては、スーパーとか直売所とか、売り先には困りません。なんて言うか、規模が小さくても生きていける土壌があるんです。ただ、それがいつまで続くかは分からないので、もう少し経営規模を広げたいと思っています。米の経営は、父と妹がメインでやっています。もともと仙台市、美里町、大和町の3箇所で作っていましたが、震災を機に米の拠点は美里町に移しました。田んぼは全体で15haくらいあり、私は日本酒用の生産分しか借りていないんですけど、将来は米の栽培面積を増やしたいので、父から米の栽培と経営の両輪を学びながら、父とはまた違う形で自らの経営を確立していきたいと思っています。

相原 美穂

米、酒づくりの文化や背景を見直し、新しい形で世の中に浸透させたい。

日本酒を造ろうって思ったのは、お米を外部に売るより、宮城県内での消費を増やしたいと思ったからです。消費者さんは「日本酒は酒米から作られている」っていうイメージを持っているんですけど、ホントは普段食べているお米を使っても、美味しい日本酒は造れるんです。私が作っているササニシキは今流行りのモチモチ系ではなく、粘り気が少ない品種なので、お酒も仕込みやすいし、味もいいんですよ「。自分たちのつくったものが、どう形を変えて消費者に届けられるか?」っていうところに携わりたいって思ったんです。私は、仕込んだ日本酒を特別に買い取らせてもらって、イベント等で販売したりしています。そのために酒販免許も取得しました。ラベルは、友達の同級生のデザイナーさんにお願いしました。米粒2つで、ハートを表現しています。仕込みをお願いしている酒蔵の女性も跡取りの一人娘で、私も妹と二人姉妹なので『、女性らしさ』って部分を表現したかったんです。お米には芯があるので、それで『芯の強さ』を。ハートは、 『しなやかさ』を表しています。私たちには、『×(かける)』っていう風にも見えていて『、一緒に何かをやる!』みたいな、そういうイメージもありますね。

後輩へのメッセージ

入学当初は大変だなって感じることがあると思いますが、自分自身とちゃんと向きあって、最終的に自分がどんな形で農業をやりたいのかを見つけ出せる2年間になると思います。焦らず、自分なりの答えを見つけようと考えるその時間が、就農後の支えになります。

鎌田 頼一

兵庫県豊岡市で就農

非農家出身独立就農
〈第1期生〉 鎌田 頼一

在学中から農地を探し、1haの畑で野菜の生産を始めました。2年目の昨年は2.5haに拡大し、父と2人でホウレンソウ、ニンニク、タマネギ、キュウリ、オクラ、トウモロコシなどを作っています。在学中に知り合った出荷グループを経由したり、自ら販路を開拓して販売していますが、私の野菜は甘くておいしいと言っていただいています。新規参入 なので大変ですが、海外での市場調査やセミナーにも積極的に参加しながら、新技術の導入や科学的根拠を大事にした栽培を行い、商品力を高めていきたいと考えています。

山貫 伸一郎

北海道恵庭市で就農

非農家出身雇用就農
〈第1期生〉 山貫 伸一郎

イオンアグリ創造株式会社が運営する北海道の研究農場で、スイートコーンやトウモロコシ、ブロッコリー、バレイショなどを栽培しています。バレイショは雨続きで収穫できない場所も出るなど、なかなかうまくいかず、土壌特性に合わせて作物を選ぶ必要があると実感しました。将来は自分で農業経営をするのが目標。会社も独立を支援してくれるので、ここで現場経験を積み、人間的にももっと成長したいです。そして自分の経営だけでなく、「あの人のところに行けば大丈夫」と思われるような地域リーダーになれたらと思います。

阿部 宏規

長野県中野市で就農

農家出身独立就農
〈第1期生〉阿部 宏規

卒業後は、実家のある長野県中野市でプラム経営を始めました。就農時、長野県果樹試験場が育成したプラムの新品種が話題で、プラム経営の発展に繋がればと期待を込めて、圃場を確保しました。本年度より販売されるので楽しみにしています。販売面では、JA中野市への出荷をメインに、顧客への直売やふるさと納税返礼品としての出品等、販売ルートの多角化に努めてきました。また、請求書などの事務書類やパンフレット、出荷箱の作成などにも取り組みました。今後も中野市の農産物や自身の作ったものを消費者に伝えられるような取り組みを考案していきます。中野市には若手農業者が多く、栽培についての情報交換やプライベートでの交流など、充実した日々を過ごしています。将来的には、両親が営むぶどう栽培を経営統合し、プラム、ぶどう両方の作業を考えた栽培計画を立てる予定です。まだまだ学ぶことが多くありますが、一つ一つ課題を乗り越えていきます。

吉田 修也

京都府京都市で就農

非農家出身雇用就農
〈第1期生〉吉田 修也

京都のITベンチャー企業株式会社Brassicaに入社し、会社法人として農業に参入、ゼロから農業部門を立ち上げました。farandmerというブランド名で高品質の野菜を生産し直接販売しており、立ち上げ当初から優良な取引先にも恵まれ、経営も軌道に乗ってきています。地域や行政、取引先などとの関わりも多く、農作業を通した企業研修や農業体験、近隣大学での講義や大学研究室への協力など、農業を軸とした外部とのつながりも年々増えてきています。今現在は取引先の需要に万全に応えられるべく、生産の安定と拡大を最優先に取り組んでいますが、今後は企業的農業経営のロールモデルの一つとなるような外部との共創による新しい価値創造を目指していきたいと考えています。

荒木 健太郎

兵庫県たつの市で就農

非農家出身独立就農
〈第1期生〉荒木 健太郎

兵庫県たつの市新宮町で認定就農者となり、農薬・化学肥料不使用による稲作と少量多品目の野菜づくりを開始。稲作では、当初からエコファーマー認定を受けました。1年目は、田んぼ1.2ha、畑20a程度に取り組みました。離農した方などから農業機械類を譲ってもらい、なんとか収獲を迎えました。2年目は、田んぼを2.3haへ拡大するも、技術不足で反収が伸びず…。3年目は、田んぼを2haに減らし、技術面の向上もあって、ある程度の収量を得られました。また、冬から販路開拓にも力を入れ、大阪府箕面市で6次産業化事業を行う日本農業株式会社を設立。アンテナショップとして、オーガニックの八百屋をOPENしました。今後は、稲作にかかる時間を削減し、その時間を野菜栽培にあてることで、6年目には、認定農業者として自立した農業経営体になりたいと思います。また、アンテナショップをより繁盛させ、地域と都会をつなぐ形を実現させたいです。

鋤柄 美和子

愛知県田原市で就農

農家出身独立就農
〈第1期生〉鋤柄 美和子

ブロッコリー、キャベツ、水稲の栽培をメインに、季節ごとの野菜栽培にも少しずつ取り組んできました。地域活動では、『市民協働まちづくり委員』として市役所のまちづくり方針の検討会議に参加したり、『田原市観光まちづくり大学』で農業体験を盛り込んだツアーを提案。また、『渥美半島農家交流会』に参加し、地元の若手農業者と定期的に情報交換も行っています。田原市には、2018年3月に共同利用可能な加工施設が完成します。昨年末からは、6次産業化商品開発に取り組み、試作を重ねながらレシピ作りに取り組んでいます。また、農業体験のモニターツアーを行い、本格的な農業体験実施に向けて改善点の洗い出しを行いました。農業体験は、『渥美半島農家交流会』のメンバーにも声を掛け、地域全体で取り組めるようにしたいと思います。今後は、農業生産に加え、本格的な加工品の生産販売や農業体験の受入れを行い、農業者と消費者の橋渡し役を担いたいと思います。

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