経営者に求められる考え方や知識を学び、意思決定ができる資質、能力を身につけます。 経営戦略、マーケティングから、農業簿記・会計に至るまで、多岐にわたる講義が展開されます。 さらに、ケース・スタディやディスカッションの機会も取り入れられ、実践的な内容となっています。
本講義では,マーケティングの定義や考え方を中心に扱う。様々なケースを中心にマーケティングの成功要因を自ら考えることに重点を置く。また、マーケティングに携わっている実務家を招聘し、実践的な話を聴く機会を設ける。
農業簿記検定の教科書・問題集を使用して、簿記の基本から、農業特有の取扱いを踏まえた日常的な記帳、決算時の会計処理、財務諸表の作成までを演習を多く取り入れながら学習し、1年次前期において農業簿記検定3級試験の合格を目指す。また、1年次後期は簿記・会計の実務に関することがらを取り上げる。
農業経営における競争優位を見つけ出し、戦略を立案していく思考能力、それを実行に結びつける実務能力を身に付けることを目的とする。 ケースメソッドを活用するとともに、農業経営について様々な角度からディスカッションを展開しつつ、より現実的な問題にアプローチしていく。
学際的・国際的な視野に立って農業経営発展に資する経営管理の理論と方法について学ぶ。農業は地域に根差した産業であるが、次世代の農業経営には、他産業や海外農業の動向・発展方向についても理解をし、地球的・長期的な視点から経営戦略の策定とその効果的な実行を行うことが求められている。そこで、多様な農業経営の発展過程とその経営管理について、理論および方法の両面から理解すると共に、実践的な農業経営管理手法を身に付ける。
経営・マーケティング活動における情報戦略について幅広く学習し,情報技術等を有効に活用したイノベーションの実現,顧客・異業種との新たなリレーションの構築,農産物の販売手法の拡充等,情報をいかに戦略的に活用していくかを実践的に学習する。
農業経営の規模拡大が全国的に進展し、雇用就農者が増加している背景を踏まえ、雇用型家族経営や雇用型 農業法人を念頭に、組織づくりや人的資源管理の観点から農業経営を論じる。具体的には、従業員の能力開発および成長が組織の成長の一大要因と捉え、組織内の役割分担や情報共有・情報活用の仕組みづくりといった組織づくりに関する理論と実態、および従業員の育成やモチベーション向上などの人的資源管理の理論と実態について論じる。
消費者が買物や、所有、商品の使用といった消費活動を行う際に、どのような要因が存在するのか、それらはどのように影響し合うのか、それらによってどのような結果が生じるかを学ぶ。手法を講義後、簡単な実習を通じて基礎の習得を目指す。
地域社会・農業の価値を活かすマーケティングを食農連携マーケティングとした上で、その基本的な考え方から、実践に至るまで、事例研究、実務家による講演や討議を通じて学ぶ。最後に食農連携マーケティングをどう進めるかグループによる企画提案を行う。
流通の基本的な概念・機能を学び、さらに消費財全般の流通チャネルの変革や、国際化、法規制、eコマースの影響といった最新のトレンドにも触れていく。また、農業・食品産業にかかわる流通についての講義も実施することで、農業経営者として実務で活用できる知識の習得を目指す。
農業経営を数字によって把握することで、利害関係者に的確に説明できる能力を磨く。また、農業経営を発展させるための経営計画を策定するスキル、的確な投資判断や資金調達をするための手法を身に付けることを目的とする。講義は演習方式により、経営の課題について受講生どうしの討議を行うことで、財務諸表の見方や経営分析の手法を学ぶ。
ファイナンスの理論を学び、資金調達や資金運用に関する知識を獲得し、企業価値を最大化する考え方を学ぶとともに、経営者として意思決定を行う力を醸成する。
農業は自然を相手に生きものを生産する産業であるため、2次、3次産業以上に多様なハザード(危害)が存在し、リスクにさらされる。農業においても今後、経営規模が大きくなり、6次産業化によって事業内容も複雑化するにつれ、リスク管理が経営の命運を左右する可能性が拡大する。この授業では主要なリスクとそれへの対処方法を習得する。
経営を実践していくなかで求められることになる社会的価値の創造や世界の共通目標であるSDGs(持続可能な開発目標)が長期的な取り組みとして、経営における大きな課題となってきていることを確認し、今後の戦略としてどのような選択が考えられるかを検討する。
事業の展開や組織の運営を行う際に直面する、経営者として最低限身に付けておくべき法律知識の習得を目的とする。授業では、民法を中心に各種契約の概念につき、法律の条文や判例等を織り交ぜながら、実際の農業経営での活用を前提に学ぶ。さらに、税法の基礎について学習する。
「人を雇用すること」の難しさや経営者の責任を知ってもらい、そのうえで、労働基準法等、労務管理に必要な知識を習得し、自己の事業や経営に合わせて適正な労働条件や規則、制度を作成できる力を身につける。
イノベーションの実践的知識と実践力を身に付けることを目的とする。イノベーションの本質・起こし方・ 成功法・実践法を理解し、知識と活用能力を身につけるため、プロジェクトマネジメントの基本を学ぶ。 テーマに関する講義の後に簡単な事例分析による演習(グループ学習)を行う。
アントレプレナー(起業家・企業家)の取り組み方について学ぶ。特に起業家・企業家としての経営理念・経営戦略の組み立てや意思決定、人材育成について、ケース・スタディを通じて論じていく。また、ゲスト講師と学生、学生間でのディスカッション時間を設け、自身が経営を実践していくときのために、学びを深める。
若い世代が就農する方法は多様化しており、親元就農に加え、農外からの新規参入や法人への雇用という形で就農する 比率が増えてきている。農業者の絶対数が減少する中、地域の次世代の農業者を積極的に育てている経営も多い。本講義 では、若い世代の就農から経営の確立をめぐる現状や課題について、さらには農業に関わる人づくりについて学ぶ。
これからの農業には戦略的な思考と経営者としての判断力や決断力が必要です。本講義では、農業経営における競争優位を見出し、事業を維持・拡大していくための戦略立案とそれを実行に結びつける力を身に付けることを目指しています。農業経営が抱える現実の問題点とその解決方法について、様々な角度から受講者とディスカッションを深めつつ、本講義を通じて多様なアイディアの創出にチャレンジしていきましょう。
上原先生は、農業はもちろん農業以外の分野についても、様々な事例を紹介してくださいます。セコムの経営多角化のお話を聞き、これからは農業も他の産業とコラボレーションしていかなければと感じました。また、将来「花き」をやってみたいとお話ししたところ、相談できる方を紹介してくださったり、他の授業の内容がこの授業で聞いたお話とつながることも多く、経営を学ぶ基礎となる授業だと思います。
自らの農業経営を客観的に数字によって把握できるようにするとともに、金融機関などの利害関係者に的確に説明できる能力を磨きます。また、農業経営を発展させるための経営計画を策定するスキル、的確な投資判断や資金調達をするための手法を身に付けることを目的とします。
1年次に学んだ農業簿記の知識を活用し、より実践的な学習を行います。実際の決算書から見える経営上の問題とその解決策を、学生同士で議論して摸索。キャッシュフロー計画などのファイナンス知識、今後増えるであろう農業法人のM&Aや大規模農業に必要な管理会計の基礎力を身に付けることができました。また、家族経営、農業法人、農事組合の決算書を見比べて、独立就農時や実家の経営を受け継いだ場合にどの経営形態をとるのがベストなのかも考えました。